こんにちは、アメリカで駐在員をしているぽこぺんです。
アメリカで駐在員生活を始める際に、住まいの選択肢として一軒家を借りるかアパートを借りるかは多くの人が迷うと思います。
私自身はアパートを借りているのですが、一軒家に住んでいる友人の家に遊びに行ったりしてアメリカの一軒家はどういうものかも実際に自分の目で見てきました。
アメリカは広いのですべての地区で同じとは限りませんが、ここでは私の住んでいるワシントン・オレゴン州エリアにおける一軒家とアパートについてメリット・デメリットをまとめたいと思います。
アパートのメリット・デメリット
アパートのメリット
アメリカでアパートを借りるメリットとして以下のような項目が挙げられます。
生活製品が備え付けられている
プールやジム、シアタールームなどがある
ゴミ出しが楽
備え付き設備の不良はオフィスの人が対応してくれる
アメリカのアパートの多くは日本のアパートのような個人大家さんが運営しているのとは異なり、企業が運営しています。そして敷地内に管理事務所があり、そこに管理会社の社員が入退去契約の手続きや不在時の荷物受け取りといったことをしてくれます。
またアメリカのアパートは基本的に冷蔵庫や洗濯機といった生活家電製品はあらかじめ備わっているので引越し後に購入する必要はありません。
いかにもアメリカらしいのは食洗機や衣類乾燥機も基本的にはアパートについています。食器洗いや洗濯物干しといった家事をアメリカ人は日本人以上に嫌いなのでしょう
さらに共有設備としてアメリカのアパートは施設内にプールやスポーツジム、シアタールームなどがあり、アパートの住人は自由に使うことができます。
我が家でもジムで運動をしたり子どもたちと一緒に夏はプールに入ったりして有効利用してます。このような設備は日本のアパートには滅多に無いのでとてもアメリカらしいと思います。
ゴミはアパート内の決められた場所にいつでも捨てられれる、または決められた時間までに玄関前に出しておけば回収してもらえるのでとても楽です。一軒家ではこの後説明しますがそう簡単には行きません。
さらに何か設備に不具合があった場合はアパートのポータルサイト経由で修理依頼を出せば、オフィスのメンテナンスチームの人が来て対応してくれます。
わざわざ自分で業者を探して修理依頼をしたりしないで済むので非常に楽ちん
通常使用による不具合であれば基本的に無料で修理してくれます。
私のアパートではもともと備わっている電球の交換も無料でやってくれました(ただしアパートによっては有料のところもある)。
アパートのデメリット
次にアパートのデメリットですが以下があります。
庭やガレージがない、またはあっても小さい
上下階の住人の生活音が気になる
ユニットバス
生活家電が選べない、スペックが低い
契約期間を残しての退去は罰金が発生
まずアパートは一軒家と比べると庭やガレージがありません。またはあったとしても一軒家と比べると小さいです。部屋やリビング等の広さも一軒家と比べると小さいです。(それでも日本よりは広いですが)
これは限られた土地面積の中でできる限りたくさんの住戸を確保して貸し出すことが貸し手側の利益になるので、一軒家と比べるとどうしても全体としてサイズが小さくなるのは致し方ないのかもしれません。
その分、プールやジムといった設備を設けることで一軒家に比べて付加価値をつけているのだと思います。
また日本でもそうですが集合住宅の場合は近隣住人の生活音の問題があります。私も上の階の住人の足音がうるさく(子供が飛び跳ねている)、管理事務所にクレームを出したことがあります。
またこちらは基本はユニットバスです。日本のように湯船と洗い場が別れているわけではないので、子供と一緒にお風呂にゆっくり入りたいと思っても狭くてとてもくつろげる状況ではありません。
基本的にアパートは生活家電があらかじめ備わっていますが、逆に言うと自分で選択する余地がありません。またコスト削減からか、そのような家電のスペックは高くないのが一般的です。
私の住むアパートも洗濯機が非常にうるさくて引越してきた当初はとてもストレスがたまりました。ただ不思議と何年も住んでいるとそれも気にならなくなってきます(笑)。
またアパートの契約期間未満での解約は罰金 (penalty)が科されます。1ヶ月から2ヶ月分の家賃を払わなければいけません。
いつ帰国辞令が出るかわからないような駐在員はリース契約更新のときにどの期間で契約するか頭を悩ませます。契約期間未満での退去となって会社が罰金分を負担してくれればいいですが、対応は会社によって異なります。
私の会社では過去の先輩駐在員の契約期間未満退去の罰金は自己負担でした
一軒家のメリット ・デメリット
一軒家のメリット
次に一軒家のメリットをみてみましょう。
とにかく広い(庭あり、ガレージ付き)
部屋数が多い
近隣の騒音が気にならない
浴槽がある
一軒家のメリットはなんといっても広いこと。
庭があって夏にバーベキューや子供用プールを出して遊んだり、ガレージに車や自転車以外にカヤックやランニングマシーン、ビールや食料などいろいろなものが置けます。
ただしその分どんどんものが溜まりやすいので断捨離をすることが重要。
だからアメリカでもコンマリが流行っているのだと思います。
また部屋数もアパートでは多くても3ベッドルームですが一軒家では4ベッドルーム以上のものもあります。だから親の寝室と子供部屋のほかにまだ部屋があるので、書斎にしたりゲスト用の寝室にしたりすることができます。
また一軒家では上下階住人の生活音を気にする必要がないので小さい子供が家の中で走り回ったりしても安心です。
それでも一軒家に住んでいる友人の話では御近所さんが大音量の音楽を流しながらパーティをしていて迷惑することもあるようです
一軒家のデメリット
次に一軒家のデメリットです。
ゴミ出しが面倒
掃除や庭の手入れが面倒
生活家電が初めから備わっていない
設備不具合があった場合、大家さんとやり取りして解決しないといけない
アパートと比べると家賃が高い
一軒家ではゴミ出しがアパートほど楽ではありません。ゴミの回収日が週によって決まっているため好きなときに出す事ができません。
ゴミは最終的には専用の大きなゴミ箱に入れて家の前に置きゴミ収集車が回収します。
余談ですが、そしてこのゴミの回収方法も初めて見るとびっくりします。
庭の手入れも大変で、芝が伸び切っていたり雑草が生えていたりするとご近所さんからクレームがきます。
これはアメリカでは不動産価値を高めるために景観を非常に重要視するからです。だから近所に手入れの届いていない家がれば、その影響でその近隣の不動産価値に悪影響があるため近隣住民からクレームを受けることがあります。
またアパートでは備え付けだった生活家電も一軒家を借りる場合備わってない場合もあり、自分で購入する必要があります。
ただし物件によっては備わっているものもあるのでそこは物件次第
さらに設備に不具合がある場合はオーナーに連絡してオーナーの指示をあおぐ必要があります。
また一般的にアパートと比べると家賃が高く、また家が大きい分、電気代やガス代もアパートよりもかかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一軒家、アパートともに一長一短あります。
個人的には初めてのアメリカ駐在であればまずはアパートを借り、慣れてきて一軒家に魅力を感じる、またはアメリカに既に慣れているのであれば一軒家を借りるのがいいのかと思います。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。