海外駐在

アメリカで車を売却する方法

こんにちは、アメリカで駐在員として働いているぽこぺんといいます。

今回は訳合ってこれまで愛用していた車を売ることになったため、ここアメリカではどのように売ればいいかいろいろと調べた結果、無事売却することができたためその方法をシェアしたいと思います。

アメリカで車を売る手段

アメリカで車を売る方法としては大きく2つの方法があります。

1. ディーラーや買取業者に売る
2.個人売買で売る

それぞれメリット・デメリットがあるのでここで簡単に見ていきましょう。

ディーラー・買取業者のメリット・デメリット

自動車買取業者やディーラーへ車を売る際のメリットとデメリットとして、以下のことが挙げられます。

ディーラー・買取業者のメリット・デメリット

メリット
1.手続きが簡単
2.詐欺・犯罪にあうことがない

デメリット
1.個人売買に比べて売却価格が低い

アメリカのディーラーでは基本的にはTrade-inといって日本で言うところの下取りがメインのようです。そのため単純に車を売るだけではかなり低い金額での買取になってしまいます。

ただし買取専門の業者もあり、有名なところはCarMaxでこれは日本で言うところのガリバーに相当すると思います。

CarMaxは査定に対しての価格交渉は一切なく、そのぶん比較的高値で買い取ってくれます。また査定額は7日間有効なのでその場で決断せず、その査定結果を他のディーラーの買取価格と比べるといったことができます。

売却は非常に簡単で、鍵とTitleと呼ばれる所有権を示す書類、自動車登録証と身分証明書があれば即日売却できます。

個人売買のメリット・デメリット

ディーラーや買取業者を介さずに直接車を売ることもこちらアメリカでは非常に多いです。

その場合さらに細かく2種類に分類できます。

1.知り合いに売却する
2.知り合い以外に売却する

知り合いに売却するメリットとデメリットとして

知り合いに売却するメリット・デメリット

メリット
1.詐欺に合うリスクがない

デメリット
1. お互いの関係性により金額に忖度が入る(交渉しづらい)
2. 売却後の車にトラブルが合った場合にお互いの関係に影響する

があります。

また知り合い以外に売却するメリット・デメリットとして

他人に売却するメリット・デメリット

メリット
1.高く売れる

デメリット
1.詐欺などの犯罪に会うリスクがある

といったことが挙げられます。

うまく売却相手を見つけることができれば買取業者に売るよりも中間マージンがない分高く売ることができます。

その一方で相手が詐欺目的で近づいてくる可能性もあります。相手を見極めることが重要になってきます。

売却相手の見つけ方

ここで知り合い以外に売却相手を見るける方法としては、
車に”Sale"と書いた紙を貼っておき路上に止めておくといった方法があり、アメリカではときどきそういった車を目にすることがあります。

ただしそれよりも一般的なのはネット上で広告を出すことです。
日本ではヤフオクやメルカリが有名ですが、ここアメリカではCraigslist(クレイグスリスト)と呼ばれるサイトが有名で、日用品から自動車、はたまた不動産までありとあらゆるものが売買されていたりします。

Craigslistに登録するには自動車の場合$5かかります。登録すると大抵は数日以内に問い合わせが複数来ます。そのため相手を見極めることが重要になってきます。
電話やメールで連絡を取り合う中で不審に思う所があれば実際に会うのをやめる判断が必要です。

試乗

自動車に興味がある人が見つかったら大抵の場合は試乗を求められます。

この時、Craigslist等で接触してきた見知らぬ人と会うときは注意が必要です。

それは
・試乗中にそのまま車を持ち逃げされる
といったことや

・一緒に試乗した場合そのまま拉致される
といったことがあり得るからです。

そのため試乗には必ず日中の人通りの多い駐車場等で待ち合わせるようにしましょう。
相手はたいてい複数人で来ます。

また試乗する際に相手の免許証を見してもらい、できれば写真を取らせてもらうといったことをしておく必要があります。

少し大げさかもしれませんが、必ず知り合いに試乗で見知らぬ人と会うことを連絡しておき、もし一定時間経っても連絡がつかない場合は警察に連絡してもらうといったことも考えておいたほうがいいでしょう。

車の売却手順

アメリカで車を売るのは非常に簡単です。個人相手の売却でも売却金額に売り手と買い手双方が合意できればすぐに売却そのものは終了します。

車の売却にいちばん重要な書類がTitleと呼ばれるもので別名ピンクスリップとも呼ばれたりします。

この書類にかかれているOwer(所有者)がその車の所有権を有していることを法的に保証しています。車を売るときはこのTitleに必要事項を記入して相手に渡すことで所有権が相手に渡ります。

売却後に売り主はDMVに売却の報告(Report of sale)をします。これはオンラインで可能です(ワシントン州の場合)。

買い主はDMVに自動車の登録をし(Vehicle bill of sale)、新しいナンバープレートを入手します。

つまり売り手としてはTitleに必要事項を記入して相手に渡して、その後オンラインで売却の報告をすればいいだけなので非常に簡単に売却処理は完了します。

売却時の注意点

ここで個人相手に車を売却する場合はいくつか注意点があります。

お金を受け取るまで

所有権を証明するTitleを相手に渡すのは必ずお金を受け取ったことを確認してからにしましょう。

署名付きのTitleを相手に渡してしまえばその車の所有権はもう自分にはないので、その後相手が支払いを拒んできたときに面倒なことになります。

お金を受け取ったあと

お金を受け取るときは個人小切手(パーソナルチェック)ではなく、できる限り現金またはマネーオーダーやCertified Checkで受け取るようにしましょう。

個人小切手は銀行で入金手続きをしたときに初めて相手の銀行口座からお金が引き落とされます。こちらが小切手の入金手続きをしたときに相手の口座にその分の残高がなかったり、すでに相手の銀行口座が閉じられていたときは入金できないといったリスクがあります。そのため数100ドルを超えるような金額をやり取りする場合は個人小切手は使用しないことが基本です。

一方でマネーオーダーはチェックを”購入”することで作成されます。つまり金券のようなものなので個人小切手のように入金できないリスクは減ります。

またCertified Checkは銀行窓口で作成します。作成するときにその人の口座からその分の金額が引き落とされる(金額が十分になければそもそも作成できない)ためこちらも個人小切手よりも信頼性があります。

ただし最近ではマネーオーダーやCertified Checkでも巧妙に偽装されたものがあることもあるようです。

確実なのは現金ですが、大金を持ち歩くのは安全上良くないのと、偽札がある可能性もあります。

そのためどの方法にしてもTitleを渡す前に必ず銀行に行って確実に入金できたことを確認するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本でもやったことがなかった自動車の売却をここアメリカで初めてやってみました。
わからないことだらけだったため、調べることに時間をいろいろと費やしましたが売却手続きはびっくりするぐらい簡単に終わりました。

もしこの記事を読んでいる方で車を売ろうと考えている方は参考にしていただければ嬉しいです。