英語

海外で働くための英語勉強法(スピーキング編)

こんにちは、アメリカで駐在員として働いているぽこぺんです。

今回は海外で働くための英語勉強法としてスピーキングの勉強法について話をしたいと思います。

現在アメリカで働いている私は当然ながら英語を使って仕事をしています。会議や立ち話などでも現地スタッフとの会話は当然ながら英語で話します。

以前の記事で海外で働くための英語力として日本人はスピーキングよりもリスニング力の向上にもっと力を入れるべきと説明しました。

またそれを踏まえて前回の記事ではリスニング力を鍛えるための勉強法について具体的に説明しました。

今回は私が海外で働くためにリスニングの次に大事と考える、スピーキングの勉強法について説明したいと思います。

スピーキング勉強法の種類

スピーキングの勉強法として皆さんはどのような方法を思いつくでしょうか。

おそらく英会話スクールに通うことや最近ではスカイプなどのオンライン英会話レッスンを受講するといったことを思い浮かぶかもしれません。

それ自体は間違っていないと思いますが、英会話スクールやオンライン英会話はあくまでも英語をアウトプットする場と考えたらいいと思います。

そしてアウトプットするためには当然インプットが必要です。

私は日本人のスピーキングの勉強にはそのインプットが(過去の自分を含めて)圧倒的に不足していると思っています。

日本人の多くが英語を話すことが苦手なのはこのスピーキングのインプットが圧倒的に不足していることが原因でしょう。

少なくとも私が中学、高校生だった二十数年前の英語の授業では文法やリーディングが主体で、なかなかスピーキングに時間を使っていませんでした。
(今の学校の授業は私の頃と比べたら変わっているのかもしれませんが)

そのようなスピーキングのインプットが圧倒的に不足していた私が英検1級取得やアメリカで現地スタッフと対等に仕事をすることができるようになったインプット方法として効果があったと感じたものは瞬間英作文です。

瞬間英作文

瞬間英作文は有名なのでご存知な方も多いと思いますが、そうでない方のために簡単に説明します。

瞬間英作文は野球で言うところの素振りみたいなもので、日本語の基本的な文章を英語に変換し、それを数多くこなすことを言います。

たとえば、
”私は今日友達と公園で遊ぶ予定です。”
という日本語を英語にしてください、と言われて一秒の間も開けずにすぐに英語に変換できるでしょうか。

I'm going to play with my friends in a park today.

というふうに日本語から英語に”瞬間的”に英訳します。

この英文を見れば英語を勉強したことがある日本人であれば日本語に変換するのは簡単だと思います。

ところが日本語から英語への変換は慣れないとなかなかうまくできません。不思議なことにこのような簡単な日本語の文が初めはうまく英語に変換できないのです。

私も瞬間英作文を始めたときはあまりの英訳のできなさにショックを受けたのを覚えています。というのもその当時で既にTOEICは900点台を持っていたにもかかわらずだったからです。

ただしこれは慣れの問題で、何回も繰り返しトレーニングをすることで簡単な文章であれば”瞬間的に”英語に訳せるようになってきます。むしろそのようになるまでひたすら瞬間英作文を繰り返します。

この地道なトレーニングをスピーキングのインプットとして繰り返すことがスピーキングの練習として非常に重要なのです。

私は英検1級の二次試験対策としてこの瞬間英作文を徹底的にやりました。その結果、始めての二次試験では緊張もありうまくできなかったのですが、その次の二回目の二次試験で英検1級合格することができました。

英検1級二次試験合格のためには瞬間英作文以外の面接対策も必要です。

また実際にアメリカで仕事をする上でもこの瞬間英作文が非常に役に立ったと思っています。会話をスムーズに行うには頭の中で日本語→英語を”瞬間的”に変換しないと不自然な”間”が発生してしまいます。そうするとお互い気まずくなってきてしまうでしょう。

英会話への応用

会話の中でちょっと複雑な内容を話す必要がある場合は一度文章を細切れにし、その細切れにされた文を一文一文を英語にすればいいのです。

例えば ”私は今日黒い犬を飼っている友達と噴水のある公園で遊ぶ予定です。”
と言う英文があったとします。

このままでは文が長く英訳しづらいと思った場合は以下のように

1.私は今日友達と公園で遊ぶ予定です。
2.その友達は犬を飼っています。
3.その公園は噴水があります。

といった具合に3つの文に分けてしまいます。そうすると個々の文は簡単な文です。そしてその基礎は瞬間英作文をすることで達成できます。無理に一文で英訳する必要はありません。

瞬間英作文だけでスピーキングが完璧になるわけではありません。英語特有の言い回しやフレーズというのは都度覚えていく必要があります。ですが、瞬間英作文がスピーキングの基礎、土台になるものであることには変わりはありません。

中学レベルの英単語でいいので日本語から英語に瞬間的に訳すトレーニングを繰り返すことがスピーキング力を向上させる第一歩になると思っています。

フレーズを覚える

スピーキングのためには瞬間英作文以外にも決まったフレーズを覚えることでより表現力が広くなっていきます。

おすすめはスティーブ・ソレイシィさんの英会話なるほどフレーズ100です。
基本フレーズはこの本で徹底的に覚えてしまいましょう。

英会話なるほどフレーズ100が終わったら、または物足りないと感じれば次の教材として英会話ペラペラビジネス100をやるといいでしょう。

さらにその後の仕上げとして英会話1000本ノック<ビジネス編>をやりこなせば海外で仕事をする上での基礎はバッチリ完成できるでしょう。

その後は仕事を通じて個人個人で必要な部分の英語力に磨きをかけていけばいいかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

スピーキングのトレーニングは瞬間英作文を野球で言うところの素振りのように愚直に繰り返し、”瞬間的に”英文が作れるようになるところまで持っていきます。

また基本フレーズは徹底的にインプットしておくことも必要です。

英会話スクールに行くのはこのレベルになってからでも問題ないと思います。
英会話スクールはあくまでアウトプットの場であり積極的にインプットをしていくことのほうが重要だと個人的には考えています。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。