海外駐在員としてアメリカで働いている私が、駐在員になるために実施したことはそう多くはありません。
企業や職種によって異なる部分もあるかと思いますが 、大手日系メーカーに勤務する私のケースを例としてここで紹介してみたいと思います。
会社選び
駐在員希望の人がまず最初にすべきことは会社選びです。
海外拠点を持っていなければそもそも海外駐在はありえませんし、海外拠点があったとしても現地スタッフのみで運営している場合や、現地法人責任者だけが駐在員というケースではハードルが高くなります。
商社は海外駐在員が多いことで有名ですが、グローバル展開して開発拠点や製造拠点を海外に複数持っている日系メーカーも多くの駐在員がいるため駐在できる可能性は高くなります。
特に私の身の回りを見ると、メーカー系のエンジニアで海外志向の人は比較的少ないようです。
だからもしエンジニア系の職種で海外駐在を希望していれば競争率はそこまで高くないといえます。
また具体的に駐在したい国がある場合はその国に拠点があることの確認もそうですが、何人ぐらいの駐在員がいるのかをあらかじめ人事に確認しておくといいと思います。
またどのような職種の駐在員がいるのかと自分の職種との照らし合わせも大切です。
アピール
次に重要なことはまわりに”海外で働きたい”という希望を周知することです。
特に上司や幹部社員に知ってもらうことで駐在員のローテーション時に候補として選ばれやすくなります。
上司との面談等が定期的にある場合には海外志望ということを積極的にアピールするといいでしょう。
仕事での成果
3つ目としては仕事で成果をきちんと出すことです。
駐在員は日本で働く社員よりも会社として海外赴任手当や保険などで多くのコストを払っています。
その分確実に活躍できる社員を海外に送りたいというのは会社からみれば当然のことでしょう。
商社では比較的入社数年で海外経験を積ませるために駐在させることがありますが、メーカー系では多くは入社5年程度は業務経験を国内で積ませてそれなりに結果を出した人が駐在員に選ばれるケースが多いように思います。
仕事で成果を出していれば上司との面談時に転職をちらつかせて海外駐在交渉をするというのも一つの方法のです。
ただしあまり上から目線で交渉するとあとあと会社との間にしこりを残すのでおすすめしませんが、うまく交渉すれば会社としても成果を出している社員に抜けられるのは困るので、また部下が退職するとなると上司の査定にも影響するので協力的になってくれると思います。
番外編
海外駐在をするには英語が必要と思う人が多いと思います。
しかし私の経験上は駐在員になるために語学力が必要かと言われるとそうでもないと思います。
あくまで私のようなエンジニアのケースですが、語学力よりも仕事の能力・スキル・経験といったことのほうが重要で、逆に英語はネイティブレベルでもエンジニアとしての能力が不足しているようでは駐在員としての役目を果たせないからです。
もちろん英語ができないと駐在してから苦労するので、できたほうがいいに越したことはないですが、私のまわりを見ても英語が苦手でも駐在員に選ばれる人は少なくないです。
ただやはり駐在員を目指すのであれば駐在中の負担を減らしすためにも英語は勉強しておくべきだと思います。
TOEICで最低でも700点台、できれば800点台あればアピールとしても有効だと思います。
まとめ
日系メーカーでアメリカで駐在員として実際に働いている私の経験をもとに駐在員になる方法をまとめてみました。
海外で働くことに憧れて駐在員を目指しているひともいるかと思います
そのようなかたに少しでもこの記事が参考になればと思います。