アメリカで生活していると、日本の本が欲しくても入手がしづらくて困ります。ただ最近では電子書籍も一般的になり昔と比べたらだいぶ環境が改善されてきたと思います。
これまでアメリカで生活しながらいくつかの方法で日本の本を購入してきたのでここではそれらをまとめてみたいと思います。
アメリカ国内の書店で購入
アメリカ国内にも日本の書籍を扱っている店があります。
有名なところでは紀伊國屋書店です。私が住んでいるオレゴン州のポートランドにも紀伊國屋書店があります。紀伊國屋書店では本以外にも日本の文房具等も販売していて、こすると消えるフリクションペンなども購入できます。店頭在庫にない本は日本から取り寄せしてもらうこともできます。
このように日本と同じような書店がアメリカの一部の都市にはあるのですが、私自身はほとんど利用したことがありません。
それは以下の理由からです。
1.値段が高い
当然のことながらアメリカ国内ではドルで値段が付けられていますが、国内の価格に比べて1.5倍くらいの値段になります。日本から取り寄せているのでそうなってしまうのでしょう。
2.書店まで行く手間と時間
実店舗にて購入する場合は書店に限らずその店まで行く必要があります。
これは海外でも国内で同じですが、私の今の住まいから最寄りの紀伊國屋 までは道路が空いていても片道40分程度はかかるため、往復では1時間以上ロスします。また車で行く場合、そこまでのガソリン代もかかります。
ポートランドの紀伊國屋書店は宇和島屋という日本食を取り扱っているスーパーの中にあるのでそちらの買い物と一緒に行けばまだ効率的とは思いますが、その他の方法をとったほうが便利なので私自身はほとんどアメリカの紀伊國屋書店で本を購入したことはありません。
日本の通販で購入→直接輸入
私が本を購入している方法の1つが日本のアマゾンで購入して海外発送をすることです。
アマゾンでは海外発送にも対応していて、日本で本を購入するのとほぼ同じように海外からも本を購入することができます。
しかも時期や状況にもよると思いますが、太平洋側のポートランド近郊に住んでいる私の家まで4日程度と意外と早く届きます。
気をつけることとしては配送料以外に商品1点ごとに取扱手数料がかかることです。
北米への配送の場合、配送料は600円ですがこれは1冊だけの購入でも複数冊の購入でも1回の購入にかかる配送料なので、まとめ買いをしたほうがお得になります。
これ以外に商品1点ごとに本の場合350円がかかります。
配送料の600円は、例えば10冊まとめ買いをすれば1冊あたりの配送料は
600円÷10冊=60円
とリーズナブルな金額になります。だから私はいつもこの方法を使うときはなるべく欲しい本をまとめて購入するようにしています。
ただしできるだけ値段を抑えようとすると商品1点ごとに350円がかかる部分をいかに節約するかが重要です。
そこで重要なことは日本のアマゾンから海外配送する場合は消費税がかからないというメリットを利用することです。
2019年10月から日本では消費税が8%から10%に上がりましたが、海外発送ではこの消費税が0%になります。
これを利用すると、例えば定価3500円の本を日本で購入すると10%の350円の消費税がかかり合計では 3500円(本代)+350円(消費税)=3850円 になりますが、
海外発送では3500円(本代)+0円(消費税)+350円(商品1点ごとの手数料)=3850円
と日本で購入するのと同じ金額になります。
3500円以上の本だと日本国内での購入は消費税が350円以上になってしまう一方で、海外発送の手数料は350円のままなので海外発送のほうが(配送料を除けば)お得ということになります。
いやいや、3500円以上の本なんてそんなにないんじゃない、と思われるかもしれませんが専門書などでは3000円以上する本は多く、私もプログラミングや機械学習についての専門書をときどき購入しますが3000円以下の本はむしろ少ないです(初心者向けの本は除く)。
試しにアマゾンで機械学習と検索をかけると上位に表示されるのは3000円台の本が多く表示されます。
またドラマなどのDVD-boxなども商品1点あたりの手数料は350円ですが大抵は1万円以上するので海外発送したほうが国内で買うよりも安くなります。
日本のアマゾンから直接海外発送で本を購入するときは、
- 単価の高い本を
- 複数冊まとめて
購入するようにする
そのためにもし気になる本があったら、こまめにウィッシュリストに登録してある程度溜まったらまとめ買いすることをおすすめします。
日本で購入(通販・実店舗)→輸入
これは例えば日本に一時帰国をした際に本を購入する場合や、通販などで実家宛に本を購入して親に海外まで送ってもらう場合などです。
日本から海外に郵送する場合は、郵便局から利用できるEMSがおすすめですが、重量によって配送料が変わるため重い本は向かないと思います。私の場合は子供用の絵本など比較的軽く、かつ単価が安いのでアマゾンの海外発送するには手数料で割に合わないものを両親に頼んで送ってもらうことが多いです。
日本にあまり帰国しない人や、両親が忙しくて頼りたくない・頼りにくいという人は例えば仕事で日本からの出張者がいた場合にあらかじめその人にお願いして日本で購入して持ってきてもらうという方法もあります。
それ以外にも私は利用したことはありませんが海外転送サービスもあり、周りの友人で利用している人もいます。
電子書籍で購入
最近日本の本の購入として一番多いのが電子書籍での購入です。私はキンドルを愛用していてこれまで300冊以上の本を購入してきました。キンドルでは欲しい本があればすぐに入手できるのでわざわざ実店舗に行く必要もなく、また海外にいてもインターネット環境があれば簡単に入手でき非常に便利です。欲しい本がキンドルに対応していなければだめですが、対応していれば真っ先に購入検討対象です。
キンドルそのものについてのレビューはまた後日アップしたいと思いますが、キンドルがあるおかげで海外にいても日本にいるのと変わらないぐらい簡単に本を購入できるようになりました。
まとめ
インターネットでたいていの情報は入手できる時代になりましたが、それでも書籍から情報を得る手段は今でも有用です。海外に住んでいてもいろいろな方法で日本の本を入手できるようになったのでうまく利用していきましょう。